

~職業講話~
先日、とある中学校で(職業講話)なるもののご依頼を頂いており私も洋菓子職人という立場で講話をさせて頂きました。 最近は授業の一環で実際に働いている人達から生の声を聴き、生徒の皆さんが将来の進路の参考にしたいという事で、ほとんどの学校で実施されているようです。当日は私も含め5人の講師がいて、自分が聞いてみたい講話をチョイスして学ぶというスタイルでした。講話の時間は約30分。その後、質疑応答があり合計40分程度の内容となりました。 持ち時間の中で、事前に先生からいくつかのテーマがあり講話の中に盛り込んで欲しいとの要望がありました。その中で【中学生の時にやっておいた方が良い事】というテーマがありました。中学生という時期はデリケートで、何とも難しい時期だと思いますし、どういう言葉が良いのか少し考えましたが【小学生の時に習ったことの復習】が大切だ!とお話しさせて頂きました。 それは、挨拶・掃除・姿勢・身だしなみ・元気・笑顔etc《更に、花に水をあげる。ウサギや金魚に餌をあげるという話もしました(笑)》 人としての基本が備わっていてこそ、その上に技術や知識が


~身体を鍛えること~
昨年秋に、私は長く職業病で痛めていた首が悪化し手術を決断しその後一カ月間入院・通院生活を余儀なくされました。(頸椎ヘルニアという診断でした) 幸い手術は成功し、その後のリハビリの効果もあり現在は首の調子も良く、今では手術を受けて本当に良かったと思っています。更には副産物として、その時の病院食と運動で入院前に比べて三キロ身体が絞れてました。これは良いきっかけだ!という事で、職場復帰した後も朝のウォーキングやストレッチを取り入れ身体をキープしていました。しかしそれからクリスマスシーズンを迎え、年末年始、バレンタインと日々の仕事に忙殺され中断…なんと入院前に、体重さえも完全復活してしまいました… 私は数年前も、身体が資本だ!という事でジムに通い筋トレも頑張っていたのですがその頃から出張回数が多くなり断念… そこで私は気付きました。身体を鍛えようとする事は、実は心を鍛えているのだという事です。心を鍛えないと身体は鍛えられないという事です。人は考えている事しか行動をしません。何もしない時は、何もしたくないと考えているからです。その怠けた身体に【心に】鞭を打


~チョコレート~
もうすぐバレンタインデーです。私達洋菓子業界は年間のイベントとしても重要な日なので、チョコレートを中心に準備を進めています。 そんなバレンタイン。女性の方でしたら過去に一度は手作りチョコレートにチャレンジした経験があるのではないでしょうか。お店で板チョコを手に入れ、湯煎で溶かし好みの型に流し入れ、冷蔵庫で固まるのを待つ……しかし、、、固まったチョコレートには艶がなく白い油分が分離し(ブルーム現象と言います)食感も味もイマイチ。こんな経験は無いでしょうか。 この原因は【テンパリング】という温度調整がうまく出来ていないのが考えられます。チョコレートの種類により(カカオバターの含有量)温度は多少異なりますが、大体42℃まで上げて溶かし28℃まで下げ、再度33℃まで上げるという作業が必要です(ホワイトチョコの場合は、全て2℃下げ)これでチョコレートの大部分を占めるココアバターが安定し、艶のあるパリッとした食感のチョコレートが出来ます。 でも私達プロは、ほとんどこのようなテンパリングはしません。なぜなら面倒くさいからです(笑)その替わりチョコレートの性質を