~原因を追究すること~
最近はスマホを開くと、美味しそうなお菓子が簡単に作れるサイトがたくさんあって便利になりましたね。皆様も自宅のキッチンで作ったりされているのではないでしょうか。
私達が修行していた頃は、先輩に聞くか本を見て試作を重ねて会得していたように思います。
時々スタッフから、同じように作ってるのに出来上がりが違うという相談を受けることがあります。
確かに見てみると、計量もミキシングもオーブンの設定温度など教えた通りに作っています。でも出来上がりが違うときがあります。
原因はなんだろう…どこかが違うはず。一緒にもう一度作ってみても同じように作っています。さて? 皆さんもこのような経験はないでしょうか。
そんな時の原因は、ほぼ『作る時間の長さ』が違うという事に気が付きました。
時間というのはとても大事で、お菓子作りにとって大切なポイントが狂います。(温度や比重、粘度等)
最初はなかなか気付かなかったのですが、作る姿を見ていると自分で作るよりそれぞれに掛ける時間の長さが違う事に気付きました。
混ぜ過ぎると、気泡が潰れ高さが低く食感が悪い生地になり、もたもたしてオーブンに入れる時間が遅くなると中心温度が低い状態から焼成が始まるので実際は少し長く焼くか、温度を高くする必要があります。
マニュアル通りにはいかないのがお菓子作りですが、今まで何度も失敗をしてきた経験の引き出しを沢山作ると、どこかに原因の引き出しがあり的確なアドバイスが出来る事になります。
~原因を追究する~ という大切な事の為には、失敗という経験をする。そしてそれを記憶するということで、文字や動画では伝わらない事を伝えることが出来るようになります。
